序章
この世には我々が目にしているものより多くのもので満ちている。 私はこの本に、暗がりに潜むものから得た知識を記す事を決意した。 この世の闇にまみれ、そこに潜む者達と共に生きるすべを私は編み出したのだ。 "邪悪はどこからやってくるのだろうか"私は自問する。 "邪悪はどこにでも存在する"と、私の中の闇の声が応える。 村人たちやゾンビどものつまらない心情は理解できないが、私はこの広大な世界の秘密をいくつか解明したのである。
この世には数多の魔術が存在するが、血液で実践するものは少々特殊なようである。 私は血液を得るために自らを切りつける人々を知っているが、私は自らの力を雑事の為に浪費したくないのだ...